山旅の記録
(シニア百084)

    寂地山・冠山  −静かな山を楽しむ
    日程:2009年6月5日 
      (掲載日:2025年11
月20日)


登山口の東屋

沢沿いに進む登山道

滝の脇を登ってゆく。

此処からは山道に

緩やかな登りが続く

自然林の中を進む

空が低くなってきた

なだらかな稜線に出る

平坦な道を山頂へ

寂地山の山頂

 *写真はクリックすると拡大します。 (写真は2015年10月に訪問した時のものです)


 昨年登ったという山仲間の案内で、寂地峡遊歩道を行き、犬戻の滝を見る。急登しばしで林道に出た。立派な道である。ここまで入る方法はないのだろうか。ゆるやかに歩き、林道終点から山道に入った。曇天でガスにけぶるブナ林など風情がある。一輪のギンリョウソウを愛でながら登った。小雨となり、合羽を装着する。今日も雨だ。
 寂地山には9時44分に着いた。ここには三角点標石はない。代りに「第18回山口国体炬火採火之地」碑があった。四囲はロープで囲われている。カタクリの群生地で立入禁止なのだ。ギンリョウソウがたくさん咲いて(?)いる。
時間が押しているので、少し休んですぐ出発した。冠山への道標はないが、来たところ以外はロープのないところが1ケ所だけなので、そこを行く。その後も道標はあまりなかった。ブナやカツラの巨木の森が美しい。ホトトギスが特徴的な鳴き声を聞かせていた。ギンリョウソウが多い山だ。ウグイスの声も聞こえる。警戒音だ。オオヤマレンゲがあるとの標識があった。それらしい樹木があるが、花芽はない。稲村ケ岳では6月後半に見たと思ったが。
 冠山分岐に10時39分に着く。この標識で道を間違えていないことを知り、一安心する。しばらく行くと、オオヤマレンゲの群生地があった。白い花芽がいっぱい付いている。咲くまでにはもう1週間か10日ほど必要だろう。惜しかった。大輪の白い花と素晴らしい芳香を楽しめるところだったのに。
 安芸冠山には11時19分に着いた。一等三角点標石がある。相変わらず展望はない。予定より大幅に遅れているが、昼に近いので昼食にして、田舎むすび弁当をいただく。
 下山開始は11時40分。当初は松ノ木峠に下りる予定だったが、アップダウンがあって時間がかかりそうだということで、最も早く着きそうな吉和口の廃タイヤ処理場に下りることにして、登山口で待つ仲間に車を回してもらうことになった。携帯電話が通じてよかった。急降下の後は沢伝いにゆるやかに下る。スギの植林地が現れると吉田口登山口は近かった。登山口着13時20分。実に5時間半の山だった。


                                            (記 山本 進吾)