アメリカの国立公園
                
 イエローストンとグランドティトン

                                       (撮影日 2004年7月中旬)


オールドフェイスフル・ガイザー(間欠泉)
  

    キャスケードキャニオンを行く

 7月中旬、アメリカの国立公園・イエローストーンとグランドティトンのトレッキングを楽しんだ。

 イエローストーンは世界初の国立公園。公園のほぼ中央にあるキャニオンロッジに連泊し、噴出した石灰岩で出来たテラスマウンテン、規則的に温泉を噴出するオールドフェイスフル・ガイザ−、不思議な虹色のミッドウェイ・ガイザー、岩肌の色が公園名になったグランドキャニオン、バイソンの渡河、熊・エルク・白頭鷲などのアニマルウオッチング、を楽しんだ。また、1988年の4ヶ月間燃え続けた森林火災で焼け焦げた樹林の間から、若木が育っていた。

 グランドティトン国立公園ではコルターベイキャビンに泊って、4000m級のアルペンムードの山々を展望し、草原ではアラン・ラッド主演の名作映画『シェーン』の雰囲気を味わって昔を偲んだ。キャスケードキャニオンは人気のトレイルで、ジェニ−レイクをボートで渡り山道を登ると、グランドティトンの岩峰がそそり立ち圧倒される。インスピレーションポイントでは、めまぐるしくリスが走り回っていた。奥の氷河湖から戻るキャンパーとすれ違い、「オハヨウゴザイマス」と声をかけられて苦笑した。

 爽やかな風、青い空、色とりどりの花、クマゲラの木を突付く音など、歩きながら大自然の中にいる幸せをかみしめた。帰路では草を食むムース(鹿)やナキウサギの鳴声を聞いたりして、動物の営みをほほえましく感じた。

 幸い天候に恵まれ、壮大な山々を眺めながらのトレッキングや果てしなく続く草原で草を食むバイソンの群れなどの光景が、今でも目に浮かび、深く心に刻まれた旅でした。
(作成者 伊東 敬子 )