六百山(2450m)の山頂からの展望
                 2006年8月2日作成
  平成16年の夏、明神岳(2931b)の東壁を登攀した折、背後に六百山が座っていた。何時か挑戦したいと思った。しかし、地形図を見ると夏道はなく、山キチが適当にルートを探して登っているように感じた。
 そこで、残雪の時期が良いと考えて、今年の5月20日小梨平にテントを張った。5月21日早朝、30度近い傾斜の雪渓(中畠沢かも…?)を岳友と二人で、ピッケル、アイゼン(12本)の装備で挑戦した。雪渓を3時間ほど登って稜線に出ると残雪は消えたが、地形図判断では登ることは出来なくなった。藪とハイ松帯を乗り越え、更に急斜面の小雪渓を3ピッチほど友とザイルを組みながら小雪渓をこなした。そして、ガラガラの岩稜から稜線に達し、6時間ほどで六百山の頂に立った。
 山頂からは展望バツグン、冠雪の穂高連峰は勿論のこと、その手前の明神岳の壁が素晴らしい。一昨年の明神岳登攀時の感動が甦った。
 帰りは往路を辿ったが、下りは登りより緊張の連続であった。ピストン時間は約10時間。土産に「コゴミ」(本当は駄目かも…?)を摘んで帰宅した。
 なお、登山中は撮影している気になれず、山頂からの展望写真が主になりました。
(作成者 高羽 秀徳 )

*下記の写真は六百山の山頂からの展望。 写真をクリックすると大きくなります。

奥穂、前穂と明神岳

常念岳と東天井岳

笠ケ岳

霞沢岳とP1ピーク

焼岳

山頂の三等三角点

中畠沢を見上げる