信濃路自然歩道を歩く

    軽井沢 木洩れ日の道

             2005年6月1日作成
        
軽井沢木漏れ日の道
           
白糸の滝
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 5月10日、峰の茶屋から軽井沢駅まで歩いた。長野県が定めた信濃路自然歩道浅間高原ルートの一つで、軽井沢木洩れ日の道と称される道、僅かな登り返しはあるが全般に長く緩い下りで、歩程約4時間の楽しいハイキングであった。
 信濃路自然歩道は、景勝地や文化財、郷土色豊かな地域などを歩道で結び、上高地ルート(徳本峠越え)、安曇野ルートなど12のルートがある。

 峰の茶屋までは中軽井沢経由の西廻りと小瀬経由の東廻りのバスがある。峰の茶屋で降りると浅間下ろしの冷風が身にしみコートを羽織る。浅間山頂はうっすらと白煙に覆われていた。落葉樹林に入る。5月とは言えここはまだ早春、新芽が開いたばかりで葉はまばら、木洩れ日というには豊か過ぎる日の光りが差し込む。白樺の枝が青空に伸び、カメノ木の白い花がちらほら、道端をシロバナエンレイソウやスミレが彩る。

 コース随一の景勝地、白糸の滝に着く。浅間山の伏流水が岩からしみ出し無数の白糸となって流れ落ち、涼風爽やかである。滝は湯川の源流で、やがて千曲川、信濃川となって日本海へ注ぐ。碓氷峠への道標に従って急坂を上るがすぐ平らになる。湯川を渡って左岸に移るとカラマツ林となり、梢の若葉が風にそよいでいる。やがて、アカ松、ブナ、ハル楡、白樺、楓、樅などの混合林となり、野鳥の囀りが絶えない。

 竜返しの滝に着く。ドドっと水量豊かに落ち込む滝壷まで行く。そこから僅かで小瀬温泉、軽井沢駅までバスがある。軽井沢レクの森入口から、右手の坂を登り気分のよい林の中を行くと左に白樺広場を見、広い歩道を左に折れ奥へ入る。20分ほどでミズキの説明板と旧軽1.2キロの道標を見てほっとする。水源地に下り、登り返してしばらく行くと自然歩道出口で、出た所が旧三笠ホテル、見学して別荘に囲まれたカラマツ通りを30分歩き、旧軽銀座入口に着く。賑やかだ。駅までは25分である。
 信濃の春と軽井沢の雰囲気を味わった1日であった。  (作成者 伊東 守)