山旅の思い出209

   シニア百山53
  水面に写る木々とブナ林を楽しむ (戸倉山 標高976m)  

     日程:2025年6月27日(金)  (掲載日:2025年7月20日)


原の館から白池へ。

白池と戸倉山。

東山魁夷の絵の様です。

池畔にある諏訪神社跡。

古道(塩の道)を進む。

角間池の避難小屋。

塩の道との分岐。

ブナ林の中を進みます。

躑躅が咲いていました。

戸倉山の山頂。

*写真はクリックすると拡大します。*地図:戸倉山(出典:国土地理院サイト) 


 糸魚川にある戸倉山を訪ねました。戸倉山は標高1,000mにも満たない里山ですが、低山の魅力の詰まった山です。先ず登山口への道が良く、広い駐車場がありがあります。登山口の「原の館」から暫くは「ゆったり」とした道で、舗装道路終点にある白池はからは、天気が良ければ雨飾山の双耳峰を見る事が出来るでしょう。訪ねた日は曇天で雨飾山が見れなかったのが残念ですが、替りに水面に写る絵画の様な緑の木々を見ることが出来ました。湖畔に白い馬が出て来そうな、そう、東山魁夷の「緑響く」を彷彿とさせる景色は見飽きることがありませんでした。

 白池からは、しばらく昔の交易路「塩の道」を辿ります。古道らしく傾斜が緩く歩き易い道でした。角間池で塩の道と分かれてからは、明るいブナ林の中を登る様になり、躑躅の花が現れ木々の高さが低くなると、程なく戸倉山の山頂に到着です。山頂からは近くに雨飾山と頚城山塊、西には北アルプスの峰々が眺められる筈なのですが、登った日は曇天で展望は今一つだったのが残念です。

 戸倉山はシニア百山にも選ばれていて、「個性や特徴が際立っているわけではないが、登ってみて良かったなと感じた山」と記されていますが、木々を水面に写す白池やブナ林等、ゆったり山を楽しむには、もってこいの山です。今度は天気の良い紅葉の季節に、訪ねたいなと思いました。

                                               (記 平尾 肇)