*写真はクリックすると拡大します。
*地図:藍本(出典:国土地理院サイト)
兵庫県中部の丹波地方。その南部にあって、丹波から摂津に至る山並みを一望できるのが虚空蔵山です。広大な智慧で人々の願いを叶える虚空蔵菩薩。そんな技能と智慧に優れた菩薩が本尊で、山頂直下の御堂に安置されている虚空蔵菩薩像は、寺を開基した聖徳太子が安置したと伝わる虚空蔵山を訪ねました。
朝6時の新幹線で大阪へ移動。市内のホテルに荷物を預けてから、大阪駅からJR福知山線に乗って藍本へ。藍本駅の周囲は静かな山里で、先ずは近くの酒滴神社に御参りして今日の安全登山を祈願します。この酒滴神社は平安時代に疫病が蔓延した時、近くの霊窟に涌く酒を飲んで病気が治癒した事に由来する神社。そんな霊窟があるなら訪ねてみたいと思ったのですが、判りませんでした。
虚空蔵山には山頂直下に立派な御堂が立っていて、御堂まで参道が二本伸びています。訪ねた日は表参道を辿りましたが、概ね歩き易い道でした。御堂から一息登った処に、丹波石と呼ばれる岩があって、視界が開けています。其処に立つと、丹波から摂津に至る山並みが一望出来る、素晴らしい場所でした。丹波石からほんの数分で虚空蔵山の山頂に到着です。山頂で一息入れてから尾根筋を北上し、オロ峠から草野駅へと至る道へと進みます。この下山道は、送電鉄塔の巡視路とも重なっていて、ロープや階段も設けられていました。
虚空蔵山は駅と駅を繋いで歩ける、登り易い里山です。しかも丹波石からの展望は抜群。是非多くの人に訪ねて貰いたいなと思いました。
(記 平尾 肇)
|