山旅の思い出203

   丹波から摂津の山々を一望する頂に登る
  丹波石よりの大展望 (虚空蔵山 標高592m)

     日程:2025年1月13日(月)  (掲載日:2025年2月20日)


藍本駅近くの酒滴神社

虚空蔵山の登山口

表参道を登る

虚空蔵堂への石段

丹波石手前の岩稜

丹波石からの大展望

丹波石から山頂へ

虚空蔵山の山頂

送電鉄塔の保守路を下る

木々の間から麓が見える

 *写真はクリックすると拡大します。 *地図:藍本(出典:国土地理院サイト)   


 兵庫県中部の丹波地方。その南部にあって、丹波から摂津に至る山並みを一望できるのが虚空蔵山です。広大な智慧で人々の願いを叶える虚空蔵菩薩。そんな技能と智慧に優れた菩薩が本尊で、山頂直下の御堂に安置されている虚空蔵菩薩像は、寺を開基した聖徳太子が安置したと伝わる虚空蔵山を訪ねました。

 朝6時の新幹線で大阪へ移動。市内のホテルに荷物を預けてから、大阪駅からJR福知山線に乗って藍本へ。藍本駅の周囲は静かな山里で、先ずは近くの酒滴神社に御参りして今日の安全登山を祈願します。この酒滴神社は平安時代に疫病が蔓延した時、近くの霊窟に涌く酒を飲んで病気が治癒した事に由来する神社。そんな霊窟があるなら訪ねてみたいと思ったのですが、判りませんでした。
 虚空蔵山には山頂直下に立派な御堂が立っていて、御堂まで参道が二本伸びています。訪ねた日は表参道を辿りましたが、概ね歩き易い道でした。御堂から一息登った処に、丹波石と呼ばれる岩があって、視界が開けています。其処に立つと、丹波から摂津に至る山並みが一望出来る、素晴らしい場所でした。丹波石からほんの数分で虚空蔵山の山頂に到着です。山頂で一息入れてから尾根筋を北上し、オロ峠から草野駅へと至る道へと進みます。この下山道は、送電鉄塔の巡視路とも重なっていて、ロープや階段も設けられていました。

 虚空蔵山は駅と駅を繋いで歩ける、登り易い里山です。しかも丹波石からの展望は抜群。是非多くの人に訪ねて貰いたいなと思いました。

                                               (記 平尾 肇)