*写真はクリックすると拡大します。
*地図:奥日光@光徳〜切込湖(出典:国土地理院サイト)
奥日光A切込湖〜湯滝(出典:国土地理院サイト)
奥日光B湯滝〜戦場ヶ原〜光徳(出典:国土地理院サイト)
昨年の7月にも、奥日光の錫ヶ岳や根名草山をこの時期に訪ねましたが、爽やかな山歩きが出来た記憶があります。今回の山旅は、奥日光の中で登り残している「山王帽子山」に登り、その帰路に「刈込湖」と「青木橋」を訪ねました。
山のリストには様々なものがありますが、最も有名なのが深田久弥の「日本100名山」でしょう。他にも、田中澄江の「花の100名山」等、様々なリストがあって、山旅の目標にしている人も多いと思います。そんなリストの一つに「歩いてみたい日本の名山100」があります。2004年当時、皇太子殿下が歩かれた各地の山から100山を選んで、東西社から刊行された「歩いてみたい日本の名山:皇太子殿下の登られた百の名山ガイド」で紹介された山のリストです。今年初めに数えてみると、95/100で残り5座。そしてその最後の2座は山ではなく、刈込湖と青木橋という奥日光の登山道にあるランドマークでした。残り5座の内、離山、小浅間山、石尊山は既に訪問済。今回の山旅で「刈込湖」と「青木橋」を訪れた事で、「歩いてみたい日本の名山」の完登となりました。
光徳牧場から、山王帽子山、刈込湖、湯滝、戦場ヶ原と周回コースを歩きましたが、今回のコースで印象的だったのが、静かな「刈込湖」の風景です。対岸の森が湖面に写り、湖畔に白い馬が出てきそうな、そう東山魁夷の「緑響く」を思い浮かべるような景色が待っていました。そして青木橋。戦場ヶ原の真ん中にあって、湿原をゆったり流れる川面は、ずっと眺めていたくなる素敵な景色でした。
爽やかな高原景色を楽しみながら、のんびりと歩ける奥日光。夏の暑い時期には、もってこいのトレッキングルートです。
(記 平尾 肇)
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