*写真はクリックすると大きくなります。※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 笠丸山map 出所:地理院地図
新型コロナの第6波も鎮まりはじめ、久々の山仲間との活動だ。西上州の住居附の笠丸山登山口の桜は若葉が出始めていた。先ずは登山開始前の集合写真に皆さんにっこり収まり、
登り始めたのが10:06だった。
登山道は沢に沿っていたので沢胡桃や桂、栃などの大木があり、足元には歯ブラシを集めたようなヒトリシズカの清楚な花と、若葉をおひたしで食べたらおいしそうなハシリドコロ。
だがこれは毒があり、食べたら立ちどころにトイレに駆け込まなければいけないから“ハシリドコロ”だとか。擁壁に着いた苔もすっかり緑の絨毯になっている。地蔵峠に登りついたのが
11:00。峠には水楢の巨木の根元に赤い涎掛けのお地蔵さまが佇まれていた。この辺りはツツジの灌木帯で日当たりの良いミツバツツジは見頃だったが、ヤマツツジなどは蕾が膨らみ始めた
ところだった。高みに向かって登って行くと、足元にアカヤシオの淡いピンクの花が散り敷かれて、枝先にとどまっている花はちらほら程度だ。しかし、山頂付近にはまだまだ枝先に
多くの花が留まってくれていた。さらにヒカゲツツジの明るい黄色の花も見られた。
青空も見え始めた山頂の三等三角点・乙母の標石に触れたのは11:44だった。振り返った南には初めて見る角度の両神山だ。左手には二子山があり、間の乢が志賀坂峠でその奥に武甲山だ。
西に目を転ずれば上信国境の山脈の撓んだところがブドウ峠だ。その彼方は残雪の八ヶ岳だがほとんど雲の中だ。左手には御座山の厳つい山塊がある。散り残ったアカヤシオとヒカゲツツジ
に満足して12:32に下山を開始した。径は急降下だったが散り残りの山桜や芽吹きを楽しんで林道に降り立った。そして散り行く桜に行く春を惜しみつつ駐車場に戻ったのが14:23だった。
(記 冨永之廣)
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