民話の里あきやまを歩く スケッチ山行−1
         中央線・藤野駅→奧牧野バス停→散策して奧牧野に戻る
    
      日程:2021年1月26日(火)   (掲載日:2021年3月2日)

       

上野原市の標識と
民話の里の案内

秋山の民話42が
採集された

民話はこんな立札で
紹介されている※

B狸の最後と
奇妙な雲

Dは集落を見下ろす丘の上にあった※
              

棚田と富岡の集落※

富岡弥陀三尊種子板碑

郷倉は穀物倉庫

Gあずきあらいと供養塔

金波美峠への道

金波美峠から遠く大岳山

神野ふれあい農園から大地峠

神野ふれあい農園から金山峠

諏訪神社のJ法円塚

秋山トンネルの北にI鬼石

*写真はクリックすると大きくなります。※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 民話の里あきやま 案内版地図※


秋山廿六夜山から下った浜坂の集落に“民話の里あきやま”の案内板があったので訪ねることにした。中央線藤野駅7;14発の奥牧野行のバスに乗り、終点から西に向かうと『上野原市』の標識があり、傍らに『民話の里 あきやま』の全体案内板と、@“穀淵・金淵”の立て札がある。そこから一古沢集落に入ったが、ここは南斜面の傾斜地で霜に覆われた冬枯れの情景の中にA“お薬師様”と、青空の中の奇妙な雲背景にB“狸の最後”があった。金山神社へ登ると社の階段脇のC“どんどん焼き”がある。

高台を目指し棚田に出ると、火の見櫓の向こうに対岸の一古沢の集落と斜面の畑地が里山の情景を醸し出している。そして尾根の先端に08:30D“狸和尚”があり、立札の脇に『?富岡弥陀三尊種子板碑』の道標があったので北に足を向けた。左手には今でも耕作されている棚田と民家が散在しここも里山の情景だ。板碑の解説には『・・・阿弥陀如来と観音・勢至両菩薩が梵字(種子)で表現されています。・・・』とあり、板碑には正月餅が供えられていた。

阿寺沢に向かう。E“ドウドウメキの淵”は龍神様を怒らせて雨を降らせた伝えだ。茅葺きの小屋があって、解説板に『上野原市指定文化財 阿寺沢の郷倉 郷倉は、江戸時代幕府の命で全国の村々に授けられた雑穀の倉庫であり、凶作の際に穀類を貸し出して農民を救済する目的があり、天明の大飢饉を経て全国に設置された・・・』とあった。阿寺橋の下流にF“諸神渕の雨ごい”と、かやぶき屋根をトタンで覆った大きな建物の上流にG“あずきあらい”があり、供養塔には餅が供えられていた。

巌道峠への道から分かれるとH“ものいい石”があった。金波美峠に向け登って行くと北斜面には雪が残っていたが、車道は南斜面なのですっかり消えている。峠をトンネルで抜け秋山川まで下り県道に出た所に11:34O“降谷沢の大蛇”と、バス停の北にN“良ぞん様”があった。『神野ふれあい農園』は冬季で閉鎖されていたがM“むじなの親子”がある。対面には大地峠から金山峠に連なる山なみがあり、足下には棚田が広がっていた。古福志のL“龍神”は不動の滝の傍に、K“浅間八幡”は神社らしからぬ境内にあった。J“法円塚”は桜井峠に向かう諏訪神社の鳥居の前に、秋山トンネルの北にI“鬼石”を確認し、奥牧野に戻ったのは15:00だった。 ( 記 冨永之廣 )