日光湯本「刈込湖」 スケッチ山行
       ビジターセンター〜温泉源の河原〜登山道〜刈込湖を往復
           日程:2020年10月19日
      (掲載日 2021年1月15日)

落葉松の巨木*

ネズコの巨木*

黄葉の森

ヒノキ・ネズコ・アスナロの特徴

小峠近くの桂

ヒロハカツラの解説板

さざ波の刈込湖

黄葉を写す切込湖

刈込湖の奥に太郎山

静かな刈込湖*

 *写真はクリックすると大きくなります。       切込湖・刈込湖ハイキングコース図 (出所:日光市観光協会 PDF) 


9:30に日光湯元ビジターセンター前の駐車場に車を止め歩行開始だ。温泉源の河原に出ると小さな小屋が沢山あり、ここからパイプが引かれていたので小屋の中は湯船のようになっているのだろう。金精峠に向かう車道を横断して登山道に入ると、さっそく根元から二股に分かれた落葉松の巨木に続き、ネズコも朱い肌を見せていたので幹に触れて元気を頂いた。左手の山腹ははシラカバの黄葉に黒木が混在した森だが落葉が進んでいる。径が窪地に近くなるとタコが逆さに足を広げた様なカツラの巨木があり、傍の解説板には
『丸い葉をつけている木はカツラ(桂)の仲間のヒロハカツラです。谷間に多い木で、秋、葉が黄色く色づくとプーンと甘い香りをあたりにまき散らします。・・・』 とあり、丸い葉と株立ちに広がった樹形が描かれていた。

10:40小峠で一息入れる。北側の斜面に踏み込むと、三岳から流れ出た溶岩の岩塊がゴロゴロし、苔におおわれている。その岩塊を鷲掴みするように樹木が成長している。この辺りは黒木の林だったが
『大きな葉のヒノキ?これはヒノキの仲間のアスナロです。・・・ヒノキ:葉の裏面にY字状の白い気孔線がある  ネズコ:葉に表裏が無いように見える  アスナロ:葉が大きい、裏に白い気孔線がある』 なるほど。
径が下り坂になると刈込湖は近い。そしてカラマツの針葉の雨を浴びながら刈込湖の西側の畔に11:30に降り立った。

ここは砂地が広がり絶好の休息場所だと早速お昼になった。樹木の葉が落ちたものが多いが紅葉の最中だ。今日は対面湖畔の紅葉と湖面に投影した情景をボールペンで忙しく描いた。昼食後連れの皆さんは切込湖に向けて出発されたが、自分はここに居残ることにした。次は右手の三岳の北斜面の黄葉と切込湖に続く湖面があり、その奥はアスナロの林だ。そして北に下る尾根と山王帽子山の尾根とちょっぴり雪の来た太郎山を描いた。来た道を引き返し15:30に駐車場に戻った。 ( 記  冨永 之廣 )