太田金山城から八王子山へ
      太田駅→大光院→物見台→金山城跡→新田神社→八王子山→ガイダンス施設→太田駅
    
       日程:2020年7月12日(日)   (掲載日:2020年7月30日)

       

駅前の義貞像

金山を望む

大光院

道標

太田市街を望む※
              

三角点と物見台

大手虎口

日ノ池

金山の大ケヤキ

新田神社※

本丸残存石垣

朽ちた道標

御城橋

あずまや

市立史跡ガイダンス施設

*写真はクリックすると大きくなります。※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 位置図(地理院地図) 史跡金山城跡(太田市HP)


梅雨の晴れ間を狙って、7月12日、太田金山城跡(239m)巡りとそこから派生する八王子山(184m)に登ってきた。金山城は足尾山系南端の丘陵に築かれた城で、渡瀬川と利根川に挟まれた要地に位置し、新田氏直系の堅城で「日本百名城」に指定されている。
東武伊勢崎線太田駅北口には鎌倉幕府を倒した立役者・新田義貞像が立つ。駅前の瀟洒な市立美術館・図書館の屋上から秀麗な山容を見せる金山を望んでから登城に向かった(10:50)。

「子育て呑龍」と地元で親しまれて、お宮参りが大勢見られた大光院を参拝して、西山ハイキングコースのやや急坂を上る(11:25)。西山尾根に出て、歩きやすい道を行くと金山城西城に着いた(12:20)。県道金山城址線の終点で駐車場と展望台がある。竪堀に架かる復元された木橋を渡り、物見台に出ると二等三角点(222,3m)標石がある。物見台に上がり、広々と見渡せる太田市街地の先に上毛三山などの展望に満足した(12:40〜50)。さて、核心部に入る。大手虎口は野面積み石垣が復元されていて圧巻である。近在の凝灰岩を使った中世関東で随一の石垣城の象徴である。日の池を見て、南曲輪の休憩所で日本百名城のスタンプを押し、しばし休憩する(13:08〜20)。金山の大ケヤキを見て、本丸跡に建てられた新田神社の石段を上ると、神社の前でカップルが熱心に手を合わせていた。

本丸と二ノ丸の間にある本丸残存石垣を見て(13:39)、南尾根の階段を下り松風峠に向かう。このコースは静かな山道で朽ちた道標が散見された。松風峠の上に架かる御城橋を渡り(14:21)、少し先の八王子山の尾根道に取り付く(14:23)。大・中・小の八王子山は金山城の南を守る出丸になっている。尾根道を忠実に上り下りして万葉の碑のある駐車場に下り立った(15:05)。近くにある隈研吾氏設計の市立史跡ガイダンス施設(15:17〜30)に寄って太田駅に戻ったが、途中のレストランで生ビールと食事で、蒸し暑くも充実した久しぶりの低山歩きを締めくくった。( 記 大久保 博 )