日本二百名山 経ヶ岳(標高2296m)
      林道大泉線登山口〜四合目〜七合目〜テント泊〜八合目〜山頂 を往復
    
       日程:2020年7月12日(日)-13日(月)   (掲載日:2020年7月23日)

       

一合目

四合目手前からの眺め※

四合目分岐

ササユリ※

六合目
              

七合目4等三角点

テントを張った平地

テント場上の石仏

八合目「望郷」

八合目から中央アルプス方面※
九合目石仏
経ヶ岳山頂※

権兵衛峠への標識

 写真無し 

 写真無し 

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 コース図(南箕輪村) 位置図(地理院地図)


中央アルプス最北の山とは言いながら、独立峰的な趣のある経ヶ岳。経典を収めたとされる信仰の山「経ヶ岳」は全国に多くあるが、その中での最高峰である。二百名山完登の目標もあり、早朝に川崎を出てテント泊のつもりでやってきた。 山麓には歴史のある仲仙寺があり、尾根伝いに古道が通じているが、今回はその尾根の北側、林道大泉ダム線にトイレと駐車スペースのある登山口があり、そこから往復した。この方が標高差は少ないが、それでも1300mほどある。

11時半スタート。南箕輪村の合目標識は次まで何分と書かれて親切だが、2合目から先は急な登りとなってザックが肩に食い込み、標識通りには行けない。仲仙寺からの道と合わさる4合目手前で左が開け、伊那市方面が見える。その先は左傾斜で笹に覆われた部分が多く足元が見にくい。いい雰囲気の5合目あたりからササユリが見られるが「長野県のレッドデータブックで準絶滅危惧種」のため採取は禁止との表示がある。急登途中で6合目を過ぎ、ずっと鬱蒼とした樹林帯の登りが続く。7合目は小ピークで4等三角点があり展望が少し得られた。コーヒーを飲むともう動きたくない。緩く下るとテントが張れそうな平地があり、そこに決定。テントから外を見るとすぐ上に石仏が見えるではないか。思わず手を合わす。

翌早朝、朝露でズボンをびっしょり濡らして8合目。「望郷」と彫られた石柱があり展望が開ける。中央アルプスが見えたがすぐに霧に包まれた。再度林に入り標識と石仏の並ぶ9合目からひと頑張りで待望の山頂だ。石仏や石碑の並ぶ山頂は賑やかだが展望はない。権兵衛峠への標識もあるが、おそらく酷い藪であろう。長いルートのほとんどが樹林帯で辛い登山だったが、下山すれば、よく頑張ったと自分を褒めたくもなり、じわじわと感激が湧いてきた。 (記 荒井 正人)