*写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 高ボッチ山コース図 北アルプスのパノラマ
9:10JR中央本線広丘駅から崖の湯に向かって歩き始めた。市街地を出て振り返ると穂高から雪の山脈が連なっている。正面にはこれから向かう高ボッチ山がなだらかな姿を見せている。無量寺の山門脇には独特の五輪塔があり、掲示板の文章に諭される。五差路から崖の湯に向かうと『気休め地ぞう』様がたたずまれていた。
10:40崖の湯から破線路を探ったが、もう藪状態で素直に歩けない。このためそのまま林道をたどり、1240圏のヘアピンカーブから尾根に向かって実線路に入った。尾根に出ると十字路になり道形もしっかりしている。振り返ると灌木の間から真っ白な乗鞍に穂高から槍の穂先迄が見え始めた。そして古い道標が灌木に縛られ『崖の湯← →横峰』を示していた。林床が穏やかな笹原になり1510圏で破線路が横断していたが、しっかり踏まれていたので作業道として使われているのだろう。登山道は尾根の南を巻くようになったが、鞍部から尾根を穏やかに辿り主稜線の縦走路に出た。しかし、ほとんど歩かれていないようだ。車道に出たら『展望台』を示した道標があったのでこれを登ると、大きく視界が開けた。もう12:50だったので昼食にしたが、ここは山頂ではない。
13:30最高地点に向かう。頂には長野県の県歌制定50周年を記念して、1級基準点の石碑が据えられていた。まさに信濃の中心地点で360°の展望だ。あえて言えば北方が鉢伏山に隠れることか。それでも妙高迄は確認できた。13:50『ひょうたん池』を示した道標から下り始めたが、登山道はえぐれていて歩きにくい。タイヤの跡もあることからバイクが削っているのだろう。ひたすら下り森林帯から野面に出ると穂高の山がシルエットになり、前常念が西日を受けていた。今日の天気に感謝しながら歩き広丘駅に16:20に戻った。改札口には短歌が掲げられていて『広丘は短歌の里』としているようだ。 (記 冨永之廣)2020年3月下旬歩く
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