*写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 暑寒別岳登山道案内図 登山ルート(抜粋)
今年の北海道の山旅は、道内で未踏の二百名山3座を登ることを目的とした。計画段階から登る山の順序や移動ルートなどを効率的にしようとあれこれ工夫し、飛行機・レンタカーを押さえた。ところが、その後になって5年前に層雲峡で知り合った福岡県に住む知人から、また今年も北海道に行くので、どこか一緒に登りたいとの連絡が届いた。出来れば一緒にという気持ちは同じで、結果的に礼文から来る彼に合わせて増毛で合流し、暑寒別に登ることになった。
民宿で3年ぶりの再会を祝った翌日、私のレンタカーで箸別コースの登山口に向かった。このルートは長いが傾斜が緩やかで、緑内障の進行している知人から下山が比較的安心だからと言われて選択した。登山口の駐車場には車がない。ということは本日一番の登山者であり、緊張して二人で5個の鈴をつけて歩き始める。標高差100mごとに合目表示 があるというが、1合目までは登ったかどうかわからないくらいの傾斜だった。2合目までも同じ感じ。徐々に傾斜が増し、樹林帯から、途中背の高い笹の刈り払いなどを抜け、7合目で視界が開けると気分が良い。休んでいると単独の女性が先に登って行った。なんとなく安心感が湧くが、少し行くと新しくでかい糞があり、ビクッとして周りを見渡す。左に雨竜沼湿原も見える、たおやかな尾根を8合目、9合目と進み、暑寒荘からのルートを合わせると、平らになった頂稜である。わずかに歩けば念願の山頂。喜びもひとしおで握手を交わす。コーヒーを淹れていると奈良在住というご夫婦が到着。息子さんが道内にいるそうだ。しばらく話をしてから先に下山にかかる。
知人は目のせいで段差が良くわからず、下りも登りも同じ時間だという。すぐに単独の女性にもご夫婦にも、さらには下り始めてすれ違った二人にも抜かれて、駐車場には最後の到着となった。往復20キロ近く、よく歩いた。オーベルジュ増毛で入浴し、海岸近くの無料のキャンプ場にテントを張った。沈みゆく夕陽を見ながら乾杯!いい一日になったと。
(記 荒井正人)
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