*写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 白砂山地図(長野県の登山地図)
新潟、群馬、長野の3県に跨る秀麗な山容をもつ白砂山に秋の色を期待して登ってきた。
10月1日、JR長野原草津駅からバスで終点の「野反湖」まで行った。そこから歩いて野反湖キャンプ場に行き、テント泊で静かな夜を過ごした。
2日、キャンプ場から登山口までは15分ほどかかる。なお、登山口は駐車場・バス停から直ぐである。この時期まだ薄暗い5時35分に登山口を出発した。登山口からササ原を登ると道は間もなく下りになった。15分ほどでハンノ木沢に下りた。丸木橋を渡り、登り返す。幅の広い道を登っていくと6時25分地蔵峠に到着した。ここは古くからの峠道であり、右に10m脇道を行くとお地蔵さんが祀られていたので当時を偲んだ。ここからひたすら我慢で尾根道を辿ると堂岩山(2051m)に8時25分着いた。
立派な山頂標柱があるものの、およそ山頂らしくない。しかし5分ほど先の八間山分岐からは息を吞むほどの展望が開け、白砂山の本峰へは遙かに尾根道として続き、いやが上にも登行意欲はあがる。稜線斜面の紅く黄色く色づく樹木を愛でながら猟師の頭(8時50分)などのピークを越え、本峰を目指して最後の急登を喘ぎ喘ぎ登ると9時40分やっと白砂山(2139m)に登り着いた。三等三角点に触れ、遠くの展望は残念ながら霞んではっきりしないがそれでも秋の風を満喫し、休憩をとる。この先、「ぐんま県境稜線トレイル」が白砂山~三坂峠の約10km開かれているが、登山注意の案内があった。若ければトライしたいところだ。
バスの時間が気になって、山頂を早々に引き揚げる。帰りの道は気分的に余裕ができて、尾根の途中の岩場の裏側にある金沢レリーフ(10時30分)に寄ったり、紅葉の写真撮影をしたりして稜線漫歩を楽しむ。登山口近くには、現天皇陛下である皇太子徳仁殿下が平成4年8月12日に行啓登山された記念碑があった。登山口には13時45分に戻り、キャンプ場の管理棟にあるシャワーで汗を流して、バスに乗った。(記 大久保
博)
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