開聞岳 <スケッチ山行>
  
「かいもん山麓ふれあい公園」から山頂を往復 
    
  日程:2019年8月18日(日)-19日(月)   (掲載日:2019年9月14日)


須々展望台からの桜島

喜入からの薩摩半島

千貫公園から開聞岳

JR開聞駅

西大山駅は日本最南端

ホームから三角錐開聞岳※

登山口は2合目

5合目の標識

5合目からは何も見えない

7合目過ぎの展望案内図※
溶岩の壁は梯子で越える
山頂の石の祠

山頂の標柱

皇太子殿下御立所

山頂の三角点標石

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 開聞岳地図(出所:YAMAP)


九州自動車道の西鹿児島ICから指宿スカイラインに入った。この道路には展望台がある。須々原展望台からは鹿児島港の向こうに桜島が見える。喜入の展望台には足元に石油基地があり、南には薩摩半島の海岸線が延びている。千貫平自然公園からは開聞岳が抜群の容姿である。
開聞岳の登山口を確認し、JR九州の開聞駅を訪ねたが、ホームが在るだけで線路には草が茂っている。開聞駅が0合目だろうかと思ったが、0合目は枚聞(ひらきき)神社だった。西大山駅は日本最南端の駅なので、人気があり観光バスも訪れている。指宿で宿泊した。

翌朝、6:16「かいもん山麓ふれあい公園」駐車場から、雨の中、傘を差し歩き始める。車道を東に進むと駅からの道が合流し、登山口の看板と「ここは2合目 あと3.5km」の道標があった。足元は火山礫で雨は直ちに吸い込まれている。しかし、大雨の時は礫が流されるのか、溝状に切れ込んだ場所もある。左手へ左手へと雨の中を登って行くと、幹を伝って雨水が流れている。「4合目 あと2.5km」の道標がある。視界は全くないので目標は合目標識だけだ。

5合目はテラスが作られ伐採されているが、ガスの中で何も見えない。6合目辺りから安山岩の岩塊が出てくるようになった。「ようこそ開聞岳へ ここは7.1合目」と記載の展望案内図があり、「壮大なパノラマはもうすぐ 頂上まであと1.1km」とあった。佐多岬から種子島や屋久島が描かれていたが何も見えない。仙人洞を過ぎ溶岩の壁を梯子で越えると灌木帯となり、「山頂52m、登山口4.2km」の道標に元気づけられる。左に赤い鳥居と石の祠があったので今日の登山に感謝した。

8:33に山頂着。累々とした溶岩の岩塊があり、山頂標柱と「薩摩半島と大隅半島」「屋久島に種子島」が刻まれた御影石の板が設置されていた。また、一段大きな岩塊には「昭和63年7月20日 皇太子殿下登山御立所」の石碑も設置されていた。最高地点に立ち四周を見回したが、すべて白い世界で東西南北さえも掴めない。とにかく三角点標石に触れただけで満足としよう。8:47に下山開始を開始し、駐車場に戻ったのが10:27だった。(記 冨永之廣)