黒森沢から七ヶ岳に登り下岳に下る <スケッチ山行>
  
黒森沢登山口〜護摩滝〜七ヶ岳(ナナツガタケ)〜下岳〜下岳登山口 
    
  日程:2019年5月22日(水)   (掲載日:2019年6月14日)


護摩滝下段※

護摩滝中段※

護摩滝上段※

一番岳からの日光連山

燧ヶ岳と会津駒

一番岳の一等三角点

一番から二番三番を望む

一番岳から下り始める

1600mのコブに立つ登山者

二番岳に向かう※
三番岳 背景は飯豊連峰
巻雲の空にタムシバ

三番岳のシャクナゲの群落

荒海山から日光白根山

荒海山から七ヶ岳

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 七ヶ岳登山ルート・地図


7:38黒森沢の登山口から歩き始めたが、前日の大雨で足元はぬかるんでいる。護摩滝の下部には直登用のロープが設置されていたが、水量が多く右手の高巻にルートを取った。高巻は下段の滝のみで中段に出て、そこからは左岸を登った。しかしロープが途切れた場所かあったので緊張した登行になった。

1510mで左手の雪渓に入り高杖スキー場からの径に合流すると一気に展望が開け、一等三角点名・七ツヶ岳の山頂・一番岳(1636m)に10:40に立つことができた。早速、山座同定する。東の那須連山は茶臼山の茶色い火山ドームから同定。男鹿岳から日置賀岳の山塊と高原山山塊はなかなか同定できなかった。赤薙山から女峰山にかけては頂が雲の中にあり、男体山に太郎山を見る。日光白根山の溶岩ドーム、燧ヶ岳は特徴的な独立峰を同定。御池からは、たおやかな雪原で、会津駒ケ岳から会津朝日岳へと連なっている。その奥には浅草岳が確認でき、真っ白な飯豊山が中空に浮き立っていた。足下は新緑の山襞が幾重にも折り重なり緑の大海の中にいる感じだ。

11:30に下山開始したが、稜線がうねうねと続き、そこを下る姿はまるで天空の散歩人のようだ。二番岳への登り返しは巻雲の空を背景にして、右側が薙ぎ落ち縁を登りゆく人。谷には鳶が飛翔している。二番岳から北に穏やかに下ってから稜線は東に曲がり点景の登山者がある。そして、遥か彼方に飯豊の白い山脈が霞でいる。いやはやなんとも絵になる風景だ。三番岳への鞍部の南面にはシャクナゲの群落が荒海の谷を背景に咲き乱れている。振り返れば二番岳の東面が薙ぎ落ち、その奥には日光連山が遠退き始めた。

三番岳には明治の農商務省山林局の標石があり、四番岳で一息入れ、五番岳にはイヌガヤの古木が繁り、六番岳では通過時間を記録して、七番岳に到着した。振り返れば一番岳が遠退き、日光連山は遥か彼方になっていた。針生分岐点の古内登山口を示した道標は林の中に落ちていて、道形は笹が繁茂し何とか確認できる程度になっていた。14:31下岳登山口に着いた。(記 冨永之廣)

 『七ヶ岳一二三番うねうねと径は下りて飯豊は浮きて』