上諏訪駅から霧ヶ峰  スケッチ山行
    
日程:2018年11月15日(木)〜16日(金)   (掲載日:2019年1月25日)


島木赤彦の生誕地※

霧ヶ峰農場の道祖神※

霧ヶ峰農場から南ア※

枯れ草色の踊場湿原※

暮れ行く槍・穂高

霧ヶ峰からの八ヶ岳

車山山頂※

車山からの槍・穂高

車山神社※

車山から蓼科山

車山から北アルプス※

中央分水嶺トレイルの道標

八島ヶ原湿原の鎌ヶ池

国道沿いの酒蔵

レトロな店

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。  霧ヶ峰ハイキングマップ


11/15 上諏訪駅から国道20号線を南東に角間川を渡ると、霧ヶ峰への車道が分岐するのでこれに入った。直ぐに「島木赤彦誕生地」の小さな遊園地があった。車道から山手に向かう。830mを過ぎて地形図の実線路に入り、960mの送電鉄塔から尾根を登って県道424号線に出た。1100mには採石場があり、右手にゴルフ場を見た。やがて樹間から諏訪湖と街並み、穂高から槍や常念の山脈が見通せた。あげぐち橋の袂には「←霧ヶ峰8km」の道路標識がある。霧ヶ峰農場の丘には道祖神が祀られ、甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳が牧草地の向こうに望める。1540mの鞍部を越すと踊場湿原(通称:池のくるみ)が広がり蓼科山も覗いていた。そこからカラマツ林を抜けると天空が広がり、編笠山から蓼科山までの山脈が続いていた。霧ヶ峰キャンプ場の一番上の草地にテントを設営し、黄昏行く穂高を眺めながら夕食を取った。

11/16 ビーナスラインを横断し登山道に入る。コロポックルヒュッテを過ぎると数人の登山者にすれ違った。車山の山頂は平らな溶岩の台地だ。今日は南東からの風が吹き、雲が湧いているので時々山は姿を隠すが360度の展望だ。特に飛騨の山脈は雲が多い。山頂の溶岩岩塊には四本の柱で守られた、車山神社が祀られていたので今日の登山の安全を祈願した。車山乗越、殿城分岐から山彦尾根を辿ると、「中央分水嶺トレイル」の道標があった。八島ヶ原湿原に出ると「山小屋のともしび」の歌碑があった。湿原は乾燥化が進みほとんどが茅の原になっていたが、鎌ヶ池の水溜りに溶岩が点在しているのは日本庭園のようだ。そこから強清水に下り、テントを撤収してから登ってきた道を下った。

国道に出ると真澄、横笛、本金、麗人、舞姫と酒蔵が続き、伊東近代美術館、丸多田中屋などの大正から昭和初期の建物が残っていた。しかし、駅前では高層マンションにショッピングセンターの建設工事が行われていた。“真澄”のワンカップをぶら下げて電車に乗り込み、暮れ行く車窓に初冬の霧ヶ峰の情景を重ねた。 (記 冨永之廣)