年末の雪山に登る  
 八ヶ岳(赤岳・阿弥陀岳)    
    
日程:2018年12月23日(日)〜25日(火)   (掲載日:2019年1月15日)


バス停から登山口へ

美濃戸山荘

北沢入口

行者小屋

赤岳と中岳の分岐から山頂へ

赤岳山頂へ※

赤岳山頂※

赤岳から南ア※

赤岳から富士山※

中岳から阿弥陀岳※

中岳から横岳・大同心※

中岳から赤岳山頂※

阿弥陀山頂※

中岳沢の途中で

赤岳鉱泉

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。  赤岳・阿弥陀岳コース図


12月23日〜25日に、赤岳鉱泉にテントを張って赤岳〜阿弥陀岳を巡ってきた。
23日 茅野駅からバス(12:20発)で美濃戸口(13:00着)に入った。今年は例年になく雪が少ない。冬だというのに小雨の中を夏道みたいな砂利の林道を行く。美濃戸山荘で休憩。柳川北沢コースをとる。樹林帯で雪になり夕刻を待たず暗くなり始めた。赤岳鉱泉に16:40着。急いで幕営(幕営代1000円)。鉱泉小屋は水が利用でき、トイレは便座が暖かいので有り難い。

24日 朝、テントから顔を出すと、雪は止んでいたが、ガスに閉ざされ、すっかり冬山らしくなっていた。テント場7:00発。中山乗越を越えて、行者小屋7:50着。文三郎尾根を登る。先行者がいる。階段の急登で、喘ぎ喘ぎ登る。赤岳西壁主稜を登攀するパーテーのかけ声も霧の中から聞こえる。中岳・阿弥陀岳への分岐点で単独行の女性と出会う。「阿弥陀岳を廻ってきたがトレースがなくラッセルに苦労した」と嘆いた。そのトレースを利用させて貰うと言うと「どうぞどうぞ」と微笑んだ。

分岐点を過ぎ、赤岳への岩稜核心部をひたすら登るうちに霧がはれ青空が見えだした。ハシゴを越えると山頂である(10:00〜10:25)。富士山、南アルプス、隣の阿弥陀岳と展望を楽しむ。風が強い。赤岳頂上山荘の横で風を避け、あんパンを食べ、暖かいコーヒーで胃袋を満たして、山頂をあとにする。中岳山頂から横岳・大同心の岩峰群を望む。中岳のコルで一休み(11:10〜)。ハシゴを登り、岩場を乗り越え、阿弥陀岳山頂12:00に到着した。何体かの仏像が鎮座する広い山頂には登山者が5名いた。中岳のコルからトレースのある中岳沢を降る。中岳沢は過去何回か雪崩れているが、大丈夫と判断してサッサと降る。赤岳鉱泉14:00に戻った。

25日 テントを撤収し、7:40発。美濃戸山荘からアイゼンを外した途端にすっ転んだ。運悪く、カメラの液晶部分が壊れた。美濃戸口10:00着。一風呂浴び、独り生ビールで乾杯。バスは運休で茅野駅までタクシー(5200円)を呼んだ。 (記 大久保 博)