白馬・不帰キレットと大雪渓 台風接近で緊急下山
---唐松岳〜不帰キレット〜白馬山荘〜大雪渓--
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日程:2018年7月26日(木)〜28日(土)     (掲載日:2018年9月2日)


八方尾根の花々

不帰キレットが見える

八方池

唐松山頂の日の出

立山連峰に朝日が射す

不帰キレット鎖場を下る

不帰キレット岩場

キレットを振り返り見る

前方に「天狗の大下り」

尾根道の脇にコマクサ

杓子岳

丸山と白馬岳

小雪渓の横断路

葱平から見る大雪渓

上陸地点で大雪渓を見る

 *写真はクリックすると大きくなります。拡大写真をクリックで更に拡大  唐松岳・白馬岳コースmap 不帰キレット詳細図


梅雨明けの晴天を期待し白馬・不帰キレットを二人で通り抜けた。しかし台風12号が襲来したので、白馬山荘から大雪渓を下ることになった。今年は梅雨明けが異常に早く7/9には北陸でも梅雨明けになったので、海の日7/16前後の晴天に登ればよかった。

八方ゴンドラに乗る前、登山届けの提出時に、「雷が来るので朝4時に唐松山荘を出発せよ。」と言われた。ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ、10:45八方池山荘から登り出す。登山道沿いに花が多く、花々の説明もあってわかりやすい。八方池には大勢の登山者がいた。不帰キレットが見えた。尾根の沢には雪が凄く残っていた。14:30唐松岳頂上山荘に到着。

翌朝は、ヘッドランプを付けて唐松山荘を4:00発、唐松岳山頂で日の出を見た。不帰キレットでは、唐松側にあるはずの怖い垂直の梯子が無く、鎖に置き換わっていた。2箇所でルートを間違え危なかった。砂が崩れる急斜面を下りかけ、次に、間違えて錆びた鎖を登って行き大岩に手を掛けたら動いた。今回の唐松側から行くルートは白馬側から行く場合に比べ、キレットの下りが長く、「天狗の大下り」を登るので難度が高いようだ。

天狗山荘は建替え中だった。鑓ヶ岳から先は疲れて速度がでない。杓子岳はパスして進む。白馬岳が綺麗に見えてきた。この先の丸山を越えるのが凄く辛かった。予定行動9時間のところ11時間超を要し白馬山荘に15時過ぎ到着した。雷が来なくて本当によかった。この行程は自分の体力では無理だったかなと反省。脚に鎮痛薬を塗り明日に備えた。

台風接近なので夕食後に白馬山荘の指導員と相談したら、祖母谷温泉に行くのを止め(大雨だと沢を渡れない)、早く下山せよと言われた。尾根は強風が危ないため、大雪渓を下ることにした。白馬山荘4:00発、雨は降ってない。小雪渓は横断路に雪の急斜面がありアイゼン無しでは危ない。葱平を経て、大雪渓の下りに入る。雪が多く中州の休憩場所の砂山も雪に埋もれ小さい。ドンドン下り1時間ほどで上陸地点に着き、少し歩いて白馬尻に8:00到着した。約4時間で安全な場所に下山できた。台風は関西方面に進んだので白馬八方では晴れ間も見えた。 (記 松井敏夫)