山岳展望の山旅 | |
*写真はクリックすると大きくなる。*付きは再クリックで更に拡大。 山岳展望の山旅map 今年になってフランスでISテロが数回起きたので、行先を比較的安全そうなスイスとオーストリアに変更して出かけた。そんな時世がらパーティは年寄男性5人である。 ヨーロッパ・アルプスの山容を概観すると、森林限界は1800m〜1900m位で終わり、その上の1900m〜2300m位はアルムと呼ばれる高地の草原である。その上はガレ場・岩・氷雪。夏になるとアルムは百花繚乱のお花畑となり展望も素晴らしい。山道、道標、ケーブルカー、山小屋などの山岳インフラは整っているので老兵でも歩き易い。 スイスではエンガディン地方の中心地サン・モリッツの隣村ポントレジーナ(1805m)をベースに、ピッツ・ネイル展望、(3030m)、コルヴァッチュ展望台(3305m)からスールレーユ峠(2755m)、ムオタス・ムライュ(2448m)からアルブ・ラングアルト(2326m)などへ行った。スールレーユ峠からみたベルニナ山群とその主峰ピッツ・ベルニナ(4049m)は圧巻だった。 オーストリアではスキー・リゾートとして日本でも有名なザンクト・アントンをベースに、レッヒタール山脈の南面に広がる広大な緑のアルムを歩いた。ガルツィッヒ小屋(2082m)やカパル小屋(2315m)辺りの景観(紺碧の空・岩峰・緑のアルム)が特に印象に残っている。ここまで快晴無風の好天に恵まれたが、次のシュトゥーバイ谷では残念ながら小雨模様の天気になる。しかし総体的にみると天候に恵まれたと思う。楽しい山旅であった。(記:吉田博至、写真:同左、木坂(吉田友人)) |