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ヨーロッパの夏の爽やかな休日 |
※写真はクリックすると大きくなります。 行程参考map ブレッド湖附近地図 シュラートミンク附近地図 スロヴェニアのブレッド湖畔とオーストリアのシュタイヤーマルク州の山岳景勝地シュラートミンクを訪れた。 ユリアン・アルプスに抱かれたブレッド湖は、ヨーロッパで最も美しい湖の一つと言われる。湖中に浮かぶ小島のバロック様式の小さな教会、湖畔の高台に立つ赤い屋根のブレッド城、その背後にオーストリアとスロヴェニアの国境に連なるカラバンケ山脈(主峰シュトル,2236m)が聳えている。それらがブルーの静謐な湖面に影を落して織りなす景観は、筆舌に尽くし難いほど素晴らしい。 18年前の夏、当クラブのMさん、Nさんと私はこの奧のボーヒン湖畔に泊り、登山ガイドの若いR君と4人でスロヴェニア最高峰トリグラウ(2864m)に登った。更に翌年夏私は同ガイドと2人でプリサンクに登った。そのためこの辺には思い入れが深い。ホテルの部屋からブレッド城の左側の山並の上に、石灰岩の白く輝くトリグラウ山頂を見つけた時は嬉しかった。ここをベースに周辺や鍾乳洞へ足を伸した。アジア系の観光客が急増していたが、緑の多い湖畔は広いので、のんびり過ごせる場所である。 ザルツブルクの南東にある人口約4400名のシュラートミンク市は、北側に急峻な岩山のダッハシュタイン連峰(主峰2995m)が聳え、南側はスキー場の多いシュラートミンガー・タウエルン連山の緑の斜面が広がっている。当鉄道駅を基点にバス路線が整備され、当地区に泊ると宿からバス、リフト、ゴンドラなどが無料で乗り放題の「Schladming-Dachstein サマーカード」をもらえる。駅近くのペンションに泊った。殆ど3階建住宅で居住水準は高くゆったりしていた。 まず、ゴンドラやリフトを利用して、2013年のアルペンスキー世界選手権大会の会場となった、プラナイスキー場とホッホヴュルツェンスキー場の山頂駅へ上がる。四方に開けた視界に、緑の高原とダッハシュタイン連峰が飛び込んでくる。見事な山岳展望に満足した。翌日はバスでラムザウ高原のダッハシュタイン南壁ゴンドラの乗り場へ行く。山頂駅(2687m)へ上がると、氷河と岩の世界に変わり、氷河のスキーリフトはまだ動いていた。主峰の山頂は氷河と岩場登攀のため老生には無理だ。山岳展望を楽しんだ。 最後はザルツブルクに泊る。1994年10月から1年半ウィーンに遊学された故及川さん(会員No.64)から、「ザルツブルク郊外のガイスベルク(1287m)とウンタースベルク(1853m)は展望の山として市民に人気が高い。」と勧められていた。今回、好天に恵まれてやっと念願を果たした。 (吉田博至 記) |