シニア百山93 天山(標高1046m 佐賀県) 日程:2013年10月22日(火) (掲載日 2013年11月19日) | |
※ 写真はクリックすると大きくなります。 「天山」の名を聞くと、中国ウイグル自治区の砂漠の天空に白雲のようにたなびく、「はるかなる天山山脈」を夢想する。ロマンの香る好きな山名である。先日福岡県下の実家へ帰省したついでに登ったが、良い山だった。昔から天山は霊山として弁天様の山といわれ、山名はそれに由来するらしい。また地元には銘酒「天山」がある。 10月22日の朝起きると青空が見えて予報より天気が良いので、天山へ登ることにした。佐賀平野の西北部に聳える円錐形の天山の登山口は、東西南北から七曲峠・岸川・天山上空駐車場・天川駐車場の4つある。台風の影響で林道の一部が荒れているらしく、道路状況の良い厳木ダムの方から北側に回って天川駐車場から登ることにした。朝9時弟と4WD車で実家をでる。九州自動車道、長崎自動車道、厳木多久道路を経て37号線に入り、約1時間半で天川駐車場に着いた。ベンチとトイレがあった。 天山地図「国土地理院ウォッちず 天山 」 ここから灌木帯を登ると北側の展望か開けて眼下に天山ダムが見える。約30分で展望の良い山頂に着いた。山頂には一等三角点とモニュメントが2基あり、一帯は東西に長く笹原の台地が広がって360度の展望がきく。天気が良ければ、雲仙、有明海から阿蘇まで見渡せるが、あいにく雲が低くかった。この台地を通る九州自然歩道の辺りには所々リンドウの花か咲いていた。5〜6月になると九重・阿蘇・霧島などで有名なミヤマキリシマの赤紫色の花か咲く旨の説明板もあつた。下山後に立ち寄った吉野ヶ里歴史公園から、西方に雲のかかった天山らしい山を望見できたときは嬉しかった。(吉田博至 記) |