有明山の縦走登山    予想外に険しかった表参道
             
日時:2012年10月7日(日)登頂 曇り
                                                  
  (掲載日:2013.1.22)

岩壁が現れる

遠くに妙見滝

道が険しくなる

白河滝の下部

白河滝からの急登

稜線に辿り着く

北岳の金属製鳥居

北岳の祠

二等三角点

中岳の祠
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山の友人5名と有明山(信濃富士、二百名山)に登った。有明山は深田久弥が雑誌「山と高原」に「日本百名山」を連載した時には掲載されたのだが、その後の単行本(新潮社刊)では、深田久弥が未踏の山だったことから奥白根山(日光白根山)に入れ替えられた山である。黒川沢から入る表参道(行者道)はウェストンも登ったという。崩壊のため1993年から廃道となっていたが、2005年に有明山登山案内人組合 の手により復旧された。

林道の入口から少し歩くと広場(標高930m)がある。ここを7時にスタートし、沢沿いの道を進む。巨岩、岩壁が現れ、白河滝から道は更に急峻になる。鎖やロープがないと登れないし、また、急斜面のトラバースでは斜めの窪みがあるだけ。同行者から、読売新道より険しいとの声もあった。稜線(1870m)に辿り着いたのは11時半過ぎだった。ここで松川村馬羅尾キャンプ場からの道と合流する。1名が足の故障で遅れていたので、到着を待ちつつ昼食休憩とした。ここからの出発は12時半で予定より2時間以上遅れていた。登頂断念して馬羅尾キャンプ場へ下るべきだったかもしれない。この先の稜線の道も険しかった。14時前に北岳(2263m)着。金属製の鳥居が建ち、祠があった。二等三角点の山頂(2268m)を経て、中岳まで往復した。南岳までは行けなかった。

日没を心配して北岳から下山開始したのは14時半過ぎ。裏参道も険しく何度も滑って転んでしまった。また、薄暗く迷いそうな箇所もあって要注意である。先行組の有明荘(1390m)到着は17時で日も暮れていた。故障者をサポートして下った後行組の有明荘到着は20時過ぎになった。下調べの大切さ、引き返す判断など反省も多い山行でした。(松井敏夫 記)